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神戸旧居留地散歩 25番 26番 その3

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現在「神戸旧居留地25番館」が建っているのは、
居留地時代は25番と26番の区画でした。

居留地時代、26番にはブラウン商会がありました。
ブラウン商会は1870年5月に行われた競売で、58・74・102・108・123番と
5つもの区画を落札しています。
このブラウン商会に勤めていたC.B.バーナードは居留地の風景を水彩画で描き、
その絵は神戸市立博物館のHP内の名品撰:近代の神戸のコーナーで見ることができます。

さて、ブラウン商会といえば、居留地のガス灯に関わりがあります。
居留地9番のテキシトル商会、1番モリアン商会らがガス会社を興し、居留地内でガスの供給が始まって1874(明治7)年よりガス灯が点灯されるのですが、そのガス会社の総代理兼書記を務めていたのがブラウン商会でした。
なので26番には後に、「Hiogo Gas」のオフィスが置かれました。

そのためでしょうか、「神戸旧居留地25番館」前には居留地当時の歴史を伝えるため神戸市制100年を記念して新しく建てられたガス灯があります。
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そしてこちらは実際に1874年頃旧居留地の街灯として建てられたガス灯。
現在は相楽園内にあるハッサム邸に移されています。
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ガス灯つながりで紹介すると、
こちらは神戸の花時計前にあるガス灯。
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このガス灯は姉妹都市シアトルの提携委員会から神戸市に贈られたもの。
1899年に従来の角型(コロニアル・スタイル)より、この丸型(ブールバードNo.36)が使われるようになったそうです。
by quatrefoil-window | 2015-09-13 18:00 | 神戸旧居留地